高円寺のギャラリーで路上園芸学会さんの写真展があったので行ってみました。
某輸入雑貨業者じゃないですけれどあんまりギャラリーというのは居心地がいいものじゃないけどなぁなんて思いながら。
路上園芸学会とは街角の園芸活動や植物を見守って観察・撮影などを行う愛好家の呼称。村田あやこ氏が活動しています。
かく言う私も氏の写真に魅了され、路上園芸を愛する者の一人です。
仰々しくも一定の秩序があり、乱雑で均整がとれている。路上園芸で繰り広げられる光景は植物と人間のせめぎあいなのです。
街角を歩いて育てられる植物を見ると一つ一つに物語が垣間見えます。育てる人の事情や環境なんかがチラホラ...村田氏の写真はそんな場面を切り取るのがとても巧みで精巧です。
普段は目につかない小さな隙間や、いわゆるど根性パワーを見せつける植物たち。たくましさにも惚れ惚れしてしまいますね。
あなたも見たことはありませんか?民家の塀から飛び出るアロエやウチワサボテンを。
私もこんな風に好きなモノを全力で好きと言って楽しめる人間になりたいなぁ、とふと思いました。こんなギャラリーなら全くいやにならない、むしろ落ち着いて写真が見られる場所でありました。
帰りにギャラリー周辺をぶらり。なるほど、高円寺で開催するわけだ。ここには私の住む地域とは全く違う植生が展開されています。コンクリートで固められて地面にもはや緑が根を張る余地はなく、それでも割れ目から植木鉢から芽吹く植物がそこらに展開されているのでした。
今住む場所がきらいなわけではないけれど、こんな都会に住むのもきっと面白くあるのでしょう。
路上園芸学会バッヂを買って帰ります。これをつけていれば道端で這いつくばって植物の写真を撮っていても(仲間からは)同志だとわかってもらえるはず。桜型のデザインがアーチェリー初心者がもらうグリーンバッジによく似ています。ちょっぴり親近感。