山奥の郵便局。近代建築らしい緑色の木造で湿度の高い木々に囲まれて建っています。
休日だからシャッターは閉まっていてもあくまで現役。規模から言って訪れる人は多くはないでしょうがそれでもこの地域に欠かせない施設であることは違いありません。
この小ささこそ近代建築らしい愛らしさや鄙びを包含するのです。
鬼瓦部分の〒マークがチャーミング。
局の字は旧字体か異字体か、それとも装飾か。調べたけどどこにもこんな漢字は載っていない。
看板の錆具合といい、字の旧字体といい最高ですね。
裏口には丁寧に刈込が施された植え込みの隙間。朝ドラの主人公が顔を出してきそうな雰囲気を醸し出しています。
小さな町の小さな郵便局。なんの変哲もない普通の施設にその時代を生きたこともない人間をも懐かしい思いにさせる懐古的意匠が込められているのです。