路地

昼なお暗けれどアーケード。

お店に入らなくても、黒猫のように歩くだけでも楽しめるアーケード散策。あまり人に話しても魅力が伝わらない隠れた魅力があります。 とはいうものの、派手な看板が並ぶが地元密着の商店街や扉の奥から歌声や紫煙が漂うバー通りは場違いなような気がして歩き…

歩みは進めど、筆は進まず。

三月上旬までにどうしても完成させなければならない文章がありまして。文豪のような気分になれると聞き、ここで書き上げるぞという気持ちと、もうどうにでもなーれという気持ちとの半々にこの地にやってきました。 ここはかつての文人たちが泊まった愛したと…

忘れがたきウミガメの味。

知らない街の知らない道。たまたま通りかかったそんな風景を歩きます。 たまたま、とはいうもののなんだか歴史のありそうな古い町並みが見えたから、というのが本音です。 明らかに現代の家屋の造りとは異なる家々が並んでいます。きっと昔は何かの産業で栄…

北の軸のその果てに。

北の国の商店街。普段住んでいる場所から見れば、北の果てとも言える土地の、何の変哲もない普通の通りを歩きます。霧のような雨が降っていてカメラのレンズが濡れると思いつつもその雰囲気を楽しみつつ、先に進みます。 車で通ったとしてもどこにでもあるア…

ヒールを脱いで深夜登山。

ひっそりと静まり返った石畳と通り。ここは東京でも随一の登山観光地として名をはせています。 休日の昼間ともなれば登山者数日本一のハイキングコースとして有名なこの場所は老若男女の人でごった返します。 しかし夜中ともなれば街灯が煩く光るばかりで人…

シーサイドは安気海つ路の雲を見るか?

青いシニヨン少女さながらの二輪車旅。寄りたいところがあるんだよね、と言う先輩が運転する車についていったらこんな街に連れていかれました。 通りにせり出す民宿の看板が宿場町っぽい雰囲気を醸しています。でもここは宿場町というよりかは温泉街。街に着…

故きを温ねて新世界を知る。

いつものように知らない街を散歩していた時のことです。なんともそそる看板を掲げている飲み屋通りを見つけました。 モダンなデザインの割には奥へ進む道はなんだか怪しげな感じ。誘われたら断らないのが私の信条であります。 繁茂する植物、そういうアート…

寂れたアーケード街を征く。

東京のはずれ。駅を降りた先で偶然よさげな商店街を見つけてふらついていた時のお話です。 入口とその長さだけは立派なアーケード街。ひとたび中に入ればよそ者の自分にさえわかる寂れっぷりです。 時代の流れによるものでしょうか、それとも昨今の感染症の…

時代の波は呑んべぇのレムリアに寄せて。

東京某区。下町の情緒あふれる駅前にて何とも雰囲気の良さげな路地が広がっています。ふらりと立ち寄ればそこは昭和の世界。 頼りなさげな木材に支えられて古臭い看板が堂々と掲げられています。 外の通りや他の店とは一線を画すような重厚な扉が並んでいま…

濡れた夕暮れ温泉街道を征く。

某県の山中にある温泉地。雨に濡れた寂し気な空気に誘われ、ふらりと立ち寄ったのでした。 放棄された温泉施設や、明らかに手の入っていない空き家がズラリ。集落入口付近の建物からしてあまり活気のある場所ではなさそう。あたりにしめやかな雰囲気が漂いま…

ふらり路地裏誘因灯。

この町で飲み屋を探すに苦労はしません。大通りを一本入ればあちらこちらに飲み屋居酒屋。次々とサラリーマンが吸い込まれてゆくのです。 時代を感じるフォントの看板もまだまだ現役。左側が暗いのはどうしてでしょう? 入りにくさMAXスナック。あと何歳年を…